2日目,まぶしいほどきれいな朝日で目を覚ます。
幸せな一日の始まり方。
・・・
この日は,ゾディアックというゴムボートのような船で海へ。
1日目とは違っていい天気だったから,風を切って走るボートは気持ちよかった。
天気はいいものの,少し波が高くて,この日のシャチの観察はさらに遠くから。
5〜7頭ほどのファミリーが岸沿いを泳ぐ。
こんなにべったりと岸に沿って泳ぐとは思ってもみなかったから,新しい発見。
・・・
バンクーバー島の周りには,小さな島がたくさんある。
その島と島の間に入ると,風がさえぎられて一気に波が穏やかになる。
すると発見しやすいのがイルカたち。
まずはイシイルカ。のんびり泳いでいるものの,近づけず。
続いては,カマイルカ。
遠くからでもばしゃばしゃしているのが見える。
カマイルカ,約300頭の大群!
カマイルカの大群は見た事がなかったので,大興奮。
2日間で,こんなにたくさんの野生動物が見られるとは思ってもみなかった。
なんでこんなに見られるのか。
きっと頑な(かたくな)なまでに,船から動物に近づくことをしないことだと思う。
強引に近づく事は,そのひと時,お客さんにとってはいいかもしれない。
でも,これから何十年先も動物たちと接していくためには,一定の距離を置いて観察することが大切なんだと思う。
今回は,2日間という短い期間だったけれど,次また行くときは,じっくりと
この動物たちと向き合ってみたいと思った。
・・・
船がロッジの桟橋へ戻る途中,ふと思い出した。
ホームステイをしていた時,ホストファミリーのおじいちゃんとおばあちゃんが
バンクーバー島の小さな島に住んでいて,私はそこに1日泊まりに行った。
おじいちゃんが,「ここの前の海にはシャチが通るんだよ」と教えてくれて,
私はテラスからずーっと海を見ていた。そして,
「私,いつかこの家の隣に家を建てる!」
みんなに笑われたけど,こんな場所に住めるなんて最高だと思った。
あれから10年。
やっぱりこのバンクーバー島の自然は大好きで,10年前に思い描いた夢は,
これからも胸の奥に大切にしまっておこうと思った。
そして,いつかこの夢叶うといいなぁ。
2011.9.16